フレッツ光が遅くなった

フレッツ光を利用している方で、「最近めちゃめちゃ遅くなった」「何をやっても速度が出ない」という状態になる方がいらっしゃいます。

LANの中で通信を遅くする要素もあったりしますが、(ex. ハブやLANスイッチが不調で遅くなっている。大量のパケットを送信するPCがあってLANが輻輳しているなど)フレッツ網内の問題であるケースが多いです。

各ユーザからの回線は束ねられて「網終端装置」という機器に集約されます。この網終端装置に収容しているユーザが増えて通信帯域を圧迫しだすと、ユーザ一人あたりに確保できる通信帯域が小さくなって「遅い!」という減少が発生します。
収容ユーザ数がそれほど多くない場合でも、自分で動画を配信するサイトなどを立ち上げて動かしているユーザがいたりするとその「迷惑な」人の影響で通信が遅くなるケースもあります。(このような極端なユーザはプロバイダーサイドから通信制限を課せられることが多いです)

この「網終端装置」での渋滞が発生し出すと、自分の対策では状況が改善しません。そのようなケースではサービスを提供するプロバイダー側も当然把握しており、そうなる前にNTTに対して網終端装置の増設リクエストを出すのですが、一定のセッション数を超える見込みがないと発注を受け付けてくれない上に、発注してから実際に設置されるまでの期間が相当長く(数ヶ月以上)その間に通信量が大幅に増えてしまうと渋滞が発生します。

対策としては、「じっと我慢をして待つ・・・」という事になるのですが、ダメ元での対策としてはルータなどの接続機器の電源を10秒程度切ってから電源を入れ直すという事を数回試して見て下さい。セッションが切れた際に、収容される「網終端装置」が変わり、そちらがたまたま余裕があると通信速度が回復します。

それでもダメな場合ですが、IPv6 plusというサービスが提供されていたらそちらのコースに切り替えるというのも手です。IPv6のサービスではボトルネックになりやすい「網終端装置」を通らないし、利用ユーザもまだまだ少ないので速度が回復することが多いです。しかし、デメリットとしては一部のv6に対応していないサイトなどへ接続出来なくなる場合があります。(ほとんどのケースでは問題ありません)

この網終端装置の渋滞は「プロバイダーが遅いので乗り換えた」というケースで回復するかもしれませんが、乗り換え先のプロバイダーでも何時起こるかは分かりません。

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後藤克典